むだい
たまにポスティングされてくる求人チラシを、丁寧に読んでみる。
いつも買い物に向かう先と、逆方面のお店に貼り出されている求人ポスターを写メ。
通勤に時間がかかると、冬が怖い。
だけど近所だと、顔がわかる人を相手にしなくてはならない。
明日はバス停の時刻表を写メ撮っておこうかな。
今日はポスティングに入ってきた、知的障害者と精神病患者のグループホームに、早朝6時に出勤して朝食を支度し後片付けして、9時に終了という求人募集している、施設の立地と外観を確認してきた。
まず、朝、血圧上がらなくて薬飲んでもヒーコラ言ってる自分には、出勤時間が早すぎるわけだけど。
とりあえず、なにかしら確認してみようと。
施設はオンボロで、なんだか悲しい気持ちになった。
ブラブラしてるように見えるだろうけど、行った先に求人は貼り出されていないか、そのお店の店員さんと空気を見てあるいている。
なかなか、自分が大丈夫だろうと、余裕をもてる条件はない。少し気を抜くと焦りがジワリと這い上がってくる。そりゃそうよね、と無理やり口に出す。
先日、家庭教師から少々厳しく現実を指摘された娘は、やるしかないんだろって、半ばヤケクソで勉強を始めた。
もともと、計画を立てて埋めていくような事はメラメラするタイプだった。ここ暫く見られなかったけど。今のところ、メラメラ頑張っている。
家庭教師の言葉ばかりが、娘をそうさせたわけじゃないのは、分かっている。
最近、私が絵を描く素振りを見せてからだ。
娘は、私が絵を描かなくなった事が、悪化の象徴に感じていて、自分も投げやりな気持ちになるんだろう。
娘は、私が、絵を描くのが自慢で嬉しかったからと、妹にいわれた。
ここ数日、悩まされていた眼精疲労やお腹下していたのは、おさまってきた。
だけど、ふと。
よぎる。
自転車をこいでいる時。
信号待ちしているとき。
スーパーでうろうろしているとき。
家で片付けてるとき。
ご飯を作ってるとき。
すっ。て。
どうにもならないんじゃない。
私が外で働いても
絵を描いても
娘が受験頑張っても
なんだか、どうにもならない。
そう、頭をよぎる。
よぎると、悲しい気持ちがからだの中心から膨れ上がって。それでいっぱいになる。
そうなると、自転車をとめてしまう。
歩くのをやめたくなる。
買い物なんか、決められない。
そのたびに、わからんけどもと、口に出す。
私の心は、まったく私を信用していない。
それは、経験上培った情報だなあ。
私も、私を、信用できると、頼る気持ちにはなれないなあ。