メモ

避難所。

母の日

ずっと体調が悪い様子の私を見ていて、娘が言いにきた。


ママ、絵描いて。


私はね。

自分でもわからないんだよ。

2ヶ月前に自分が描いた絵をみても。

どうやって描いたのか。



娘に不安が多い分、頭の中はそれが大半を占拠している。一時僅かに空いたら、真っ暗な今後の人生。実家とのこと。わずかな人間関係。最後、どう後片付けできるか。



子供の頃から絵を描いてきた私は、その作業が、どれだけハードである頭を酷使するか知っている。


自分のことだけなら、ぶん投げてもかまわなかった。徹夜して次の日がオジャンになっても。四六時中、描いているもの、描こうと思うものに関連した思考が、ペンを持つ時にやっと繋がる。片手間に隙間時間で描けるやり方を、私は知らない。


娘に、そのまま伝えたら、ママが描くことばかりすれば、自分は必要にかられてご飯を作るようになるかもしれない。それも悪くないじゃん。と。



悪くない。

けど、頭の中のものは。


ただ、娘にとって、私が絵を描いた方が良いのは、なんとなく思っていたこと。出来ないだけで。




今日は母の日。

娘は私の誕生日や祝い事を、私自身が粗末にする事が嫌いなんで。母の日仕様のお寿司を買ってきた。自分で「お母さんありがとう」とかシール貼ってる惣菜を手にする訳のわからなさ。


昨晩の娘を思って、どれだけぶりかにイラストの本を買ってきた。この手の本は高いので。自分に母の日プレゼント。

何か、感じるものがあれば良いけど。

カラッケツ過ぎて、どうにも。

結局娘に買ってきたようなもの。


私の母には、電話を入れた。

相変わらず父にバレたら大変だと、ソソクサと切られた。


ぷつん。


ぷつん。と。



数本しか残っていない、繋がりが。こときれた?と思う音。頭の中で繰り返されてる。

×

非ログインユーザーとして返信する