良いなぁ
急に友達から誘いが来たと、娘が朝から遊びに行った。
おNEWのワンピを着て、嬉しそうに飛び出して行った。
私は、出来ることがないので
夕飯の買い物に行って、カレー作って、娘が帰ってくるのを待とう。
まだ動ける時は、一人の時間が欲しいと思って泣いていた。
私のための活動をしなければ、私が消えて無くなると焦っていた。
もう、ひとりになれても、したい事が思い浮かばない。頑張って、カラオケとか、読書とか、考えたけど、眠くなってしまった。
重い身体を引きずりながら、掃除機をかけて、洗濯物を干す。
買い物に出るの、億劫だ。
繕い物に手をつけて、頭を宥めていたら、遅くなってしまった。
本も読めなくなって、ゲームも集中出来なくなって、テレビの存在について思う。
昔は、やりたい事やみたい物が沢山あって、テレビがあまり必要じゃ無かったから、常にテレビをつけてる人が不思議だった。
自発的に動けなくなって、テレビをつけておくと人の声が聞けるんだなと気がついた。今は良くテレビをつけている。多分寂しいから。
繕い物をしながら、ひとりで部屋にいると。
嬉しそうに飛び出して行った娘は、行った先でどんどん楽しくなって、帰って来ないんじゃないかと、思ったりする。
明日、顔をみにくると連絡をくれた友人は来ないんじゃないかなと、思ったりする。
私が、今、ここ、この場から、ポンと。
存在しなくなれば、案外、周囲はなだらかに収まるんじゃないかと、思ったりする。
独りぼっちに、慣れていかないと