週末、娘に、リストカットをしたくなると言われた。

そ…うなのかーそうなのねー
どんなとき、リスカしたくなっちゃうの？

ちょっとしたことでイライラしやすくなってるんだけど、ホントそういう他愛のない事でイライラーッてして、あー！って切りたくなる。

そっかよーそりゃあ…しんどいなあ

どうしたらいいかなーなんて考えは御法度なんだっけね。
余計なお世話をしないで、そうなのねーそうなんだねーってすればいいんですっけね。

でもさ、やっぱり悲しいもんは悲しい。

辛さを訴える娘をただ見ていることが、とってもくるしい。

土曜の晩に眉毛を整えてやったからか、次の日「メイクしておでかけしよう」と
珍しくウキウキ楽しそうに誘ってくれたけど。

メイクが思うようにいかなかったのか何なのか…私から見たら十分よく出来てて感心したくらいだったんだけど。ブサイクすぎて嫌になると本気で腐ってしまい、顔を洗って不貞腐れ。なんでよー可愛かったのにーという私に、物凄い顔つきで言い放った。

それは親フィルターがかかってるんだから当然でしょ。
親が可愛いって言っても私は事実ブサイクなんだよ。

そうねえ…私、親で残念！
親じゃなかったら、私の言葉、もっとあなたにとって意味のあるものになれたのに！
人生でたった一回、すれ違った時、娘を見て「あら、可愛い」っておもわず言っちゃった、通りすがりのおばちゃんとかの方が、きっとあなたの事、少しでも元気にしてあげられたかもしれないのに。

私が発してしまったがために、拒絶するべきものに仕分けされてしまう価値や言葉。

蓄えてあげたい言葉や思いこそ、受け入れる可能性を残すために、私は彼女に伝えちゃいけない。

そうやって、口を閉ざして、ニコニコしてみせなきゃいけない。
リスカだの妄想だの、不幸をひけらかす娘に。

なんだか、うまく息が出来ないような。
酸素が薄いような。
くるしいな。

本当にこれでいいんだろうか。
本当にこれでいいんだろうか。
本当にこれでいいんだろうか
本当にこれでいいんだろうか

やらなきゃいけないこと、やっておいたほうがいいこと

ほんのちょっとのことでもいい

なんでもいいから、てにとってわたし。

米をとごう