メモ

避難所。

しゅんしゅん

娘がわざわざ地雷地域に出向いては、何かしら抱えて帰ってくる。

今いる場所でも苦しくて、逃げ出した場所から疎外感を感じに行って。

なにひとつ良いことは無いだろうけど

そうしないでいられないんだろう。

逃げてきた場所にいる友達と会うんだと、出掛けた娘。


お昼過ぎに戻ってきて、押し入れに閉じ籠った。様子がおかしいし、気温が高い今日そんなところに閉じ籠ったら熱中症になるよと、引っ張り出した。無抵抗にベッドに誘導される、押し入れ開けっぱなし。


押し入れに作られた秘密基地に、痛々しい絵が貼られていた。


リスカの痕がチラチラした。



今、額縁を買いにきた。

以前、切り刻んだり、流血していたり、自殺をほのめかすテイストは絵を描く私サイドから見て、好みじゃないと、私が苦笑した絵を居間に飾る為に。


自分と同じなのかと思って。

嫌がられるからと、溢れる思いを隠すと、自分がいらない存在でしかなくなった。


死にたい娘も、私の娘だから、押し入れに閉じ込めないで居間に連れていった方が娘には良いのかもしれない。


私は、これが正しいかどうかわからない。

ただ、頭がしゅんしゅんしている。


買い物する間、目にはいる誰だか知らない人たち。


全員、自分を嘲笑っているように思える。



違うだろうから、平静を装って歩いた。




自分から涌き出る思いを打ち消しながら、無感動を努めて歩いた。


身体がしゅんしゅんいう音。

その度に、軽く総毛立つ感覚。

暑くて汗が止まらない。

なのに、寒い。

泣きわめきたかった。


皮膚を引っくり返されたみたい。

神経が剥き出しになっている

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